MONSTER EXHIBITION 2023
MONSTER EXHIBITION 2023 ー 新しい怪獣展 ー
MONSTER Exhibitionは、”Kaiju”(MONSTER)をテーマとしたアートプロジェクトです。
日本では、山や海、風、草木、家、あらゆるものに神がいると信じる一方で、自然やすべてのものに対しても恐ろしい存在を感じ、”Kaiju” (MONSTER)を生み出しました。MONSTER Exhibitionは3.11をきっかけにはじまり、何もかもを呑みこんだ津波をメタファーに”Kaiju” (MONSTER)をテーマとしています。
現在では、3.11以降に大規模な自然災害が国内外で続いたこともあり、テーマとチャリティを継承し、新しいアートプロジェクトとして活動しています。
”Kaiju” (MONSTER)の解釈は、アーティストに委ねています。日本独自のコンテクストを持ち合わせる”Kaiju”(MONSTER)は、アーティストの想像力をかき立てます。その想像力を存分に表現してもらうため、映像、絵画、造形、グラフィック、ゲーム、生け花、建築と、ジャンルを問うことはありません。
MONSTER Exhibitionは、今年で11回目を迎えました。今年も公募により選ばれたアーティストが、”Kaiju” (MONSTER)をテーマに様々な解釈で作品を発表いたします。
アーティストを魅了し比類のない作品を集積するMONSTER Exhibitionは、子供から大人まで多くの人が楽しめる企画展を実現し、通算4万人以上の方にご来場いただきました。
ー 東日本大震災義援金もしくは自然災害の起きた地域の持続的な活動への一助として、作品の売上の一部を寄付いたします。
企画展名 | MONSTER Exhibition 2023 |
開催期間 | 2023年9月9日(土)〜 13(水) 11:00~20:00 ※最終日 13:00 |
入場料 | 無料 |
開催場所 | 渋谷ヒカリエ 8/ COURT |
主催 | 一般社団法人Evolve Art & Design Japan |
協賛 | 株式会社ツルカメ |
協力 | 渋谷ヒカリエ |
参加アーティスト
畦地 拓海、須田 響音、 岡部 仁美、 KAN AKO、 Hiroki NISHINO、 comic9、 珂茜穗、 陸のかいぶつと海のかいじゅう、 田中 久斗、 粟野 吉之、 牛込 昌代、 関谷 龍之介、 Sakioka、 小松 良明、 木澤 航樹、 倉坪 杏奈、 shota takasao、 無丹 たると。、 SAORI TRIBE、 Bambi Mizukami、 VERSED、 吉田 海大、 大野 哲幹、 中田 千彦、 iMA、いちおか、 Reo Kiribuchi、 霞楽箱、osanai kakenai、 秋感、 Takao imamura、 山田 千晶、 岩田 明、 Students、 Sary、 山岸 眞弥、 EndlessKnot、 Kengo Ishikawa、 江原 理子、 ウルファート・ジャンセン、 ババッチドットコム、 MIPPIC.C、 山本 美里、 聖柄 さぎり、 よしもり むつこ、 ウエツジショータロー、 かとうばく、 mukumi. 、su_nosuke、 三橋 雅子、 長島 勇太、 菊地原 裕基 、小林 美紅、 びーとろぼ、 田沼 翆、 夢など見ては、 コダマリ 、ぐみ沢 佳代、 ガブ 、江波戸 裕太
スペシャルゲスト:Bruno Dumont(ブルノー・デュモン)
パリの郊外で⾃然と共⽣し、⾃由に暮らすアーティスト、ブルーノ・デュモン。彼は、1999年にガスパール・ドラノエやカレックスとともに、パリのリヴォリ通り59番地にある8年間放置されていた巨⼤なオスマン様式の建物を不法占拠して住み、そこにスタジオを構え、訪問者に開放しました。現在では、毎年何万⼈にも訪れるアートスポットへと⽣まれ変わり、この「59リヴォリ」はパリ市⺠からも絶⼤な⽀持を得ています。
「循環」とは、あるものが終わりを迎えた後に、新しいものが⽣まれるプロセスを指します。
「59 リヴォリ」は、8 年間放置されていた巨⼤なオスマン様式の建物から、まさに新しい価値を持った別のものへと⽣まれ変わりました。現在のブルーノ・デュモンが最も興味を持っている循環は、ライフスタイルです。彼の⽣活様式は、極限までにミニマムですが、私たちが⼈⽣を楽しむためのツールを排除しているわけではありません。⾃⾝で制作した可動式の家には、キッチンやトイレ、ベッド、素晴らしいカウチソファもあり、そこに我慢は存在しません。そして、トイレの排泄物は畑への肥料となり、やがて野菜という⾷料へと⽣まれ変わります。
今回のMONSTER Exhibitionでは、ブルーノ・デュモンのドキュメンタリーを紹介します。
パリというパワーワードにより、私たちは憧れを抱くのではないでしょうか。しかし、もしもこれが⽇本⼈だった場合、奇異な⽬を向ける⼈もいるかもしれません。まさに、このことが私たちに潜む怪獣なのです。
⾃然との共⽣を実現し、⾃らの⼿で⽣活を切り拓いていく彼の⽣き⽅は、⾃らの⾝体を使ってアートを⽣み出すかのように、私たちが⽣活する社会の循環について考えさせる作品でもあります。
コロナ禍以降のここ数年、私たちは⽣き⽅に対し、何かしら価値観が変わりつつあります。
ブルーノ・デュモンの作品とドキュメンタリーに触れることにより、楽しく⽣きるヒントになれば幸いです。
Artist:Bruno Dumont(ブルノー・デュモン)
1965年、フランス郊外モントルイユ生まれ。
1981年から画家ジャンゲラン氏に師事し絵画を始める。1999年、アーティストのカレックス、ガスパールドラノエと共にパリ1区の7階建アパルトマンを共同アトリエとして不法占拠、のちに合法化し現在の59Rivoliとなる。
2004年より小屋主義者となり、フランス、日本等で廃材等を使った小屋制作を始める。
Coordinator:川波 朋子
京都市芸術大学美術学部卒業後、マーケティング、広告領域のキャリアを経て2016年渡仏。2020年よりLFCコンポストのフランスでの普及活動をスタート。現在Local Food Cycling France 代表。