Title:怪獣封印厄祓浄化乃器 〜アヤシキケモノフウインヤクハライジョウカノウツワ〜
Material:青銅鏡、花器、木彫の熊、木端、漆喰、銀箔、硫黄、金泥、膠、縄、釘、墨、水晶
Size:H850 × W500 × D450 mm
2021、2022のモンスター展と同じコンセプト。今回第三形態として制作。
怪獣とは人間に潜む醜い魂や邪気。
それらを吸込み成仏・浄化させるための器物。
自身の内に宿る煩悩、邪気は顔に現れる。
鏡に映るのはmonster。
鏡を通して自身を内観(見つめ直し、悔い改め、反省をすること)し、釘を打ち込むことでその自分の中に潜む醜い魂「monster」を滅殺。浄化。
人は六根(視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚・知覚)を浄化し、六波羅蜜(思いやり・威張らず、見返りを求めず・怒らず・ 怠なまけず・心乱さず・愚痴らず)を心がけることで、大乗仏教では徳を積み、悟りを開くとされている。この実践により、六道輪廻(地獄・畜生・餓鬼・修羅・人間・天)から解脱し、浄土へ行くことができると。
この考え方は現世でも非常に重要。周囲への気配りや優しさを意識することは、私たちが他者と関わり、忙しなく生きる中で大切な要素。このような行動こそが、自己の幸福をもたらすものと言える。内観し、日々の行いを振り返り、この考えを実践することこそが、自身の内なるmonsterを減少させ、心穏やかに過ごすための鍵となる。
六つの怪獣の顔はこれらの「六」を意識させるためのもの。
(一〇八本の)釘は
打ち込むことで醜い魂を封じ、
その汚れた魂を水晶により浄化させる。
青銅鏡は
太陽エネルギーの象徴。魔除け。
金縄は
結界としての意味と不浄なものを抑え込むというそれぞれに意味を持つ。
Artist:iMA
創作目的は 人間本来の原始的な創作欲に駆り立てられ、 目に見えない力、存在感みたいなものを具現化すること。 自身のアイデンティティ、日本人であること、日本らしさをテーマに日本画や版画の技術をベースに創作。 主に箔を使用した作品を制作。 箔本来の輝きと経年劣化、腐食による変化が人生の老いることと重なる諸行無常なさまに魅力を感じ、自身の作品の特徴のアイコンとして箔を使用。 まだまだ技術や経験不足ではあるが、独自の表現を追求し、これからも制作し続ける。
2016年 MONSTERExhibition2016入選 渋谷ヒカリエ/ hpgrp GALLERY NY 展示
2016年 TDWウルトラマン・インスパイア展入選展示 2019年 MONSTER Exhibition2019 入賞
渋谷ヒカリエ/Gallery Grand E’terna Paris 展示
2020年 MONSTER Exhibition2020入賞 渋谷ヒカリエ
2020年 DELIRIUM Vol.2 -本能を呼び覚ますアート展- 展示
2022年 MONSTER Exhibition2022入選 展示 渋谷ヒカリエ
2023年 DELIRIUM Vol.4展示 渋谷ヒカリエ
2023年 第11回 躍動する現代作家展 福岡アジア美術館 躍動する現代作家賞受賞
2023年 害蟲展season4 入選
Web:https://member.evolve.or.jp/biography/masaki-iwabuchi/
Instagram:https://www.instagram.com/ima_19741015/