
Title:だぁれと遊ぶ?
Material:木製パネル、ミラー、アクリル、紙
Size:H1495 × W800 mm
今回の作品ではミラーシートを使用しました。立つ少女の背後に鏡があり、そこに観客自身がぼんやりと映り込みます。人物は、少女そのものの姿でありながら、不確かな「誰か」を象徴しています。夢を追いかける若い世代——まだ幼さを残し、未熟な存在としての子どもたちが、どこかの世界で健気な気持ちをもちながらも、不意に巻き込まれていく現実。その姿と、私たちを映す鏡の前で、私たちは本当に傍観者でいられるのでしょうか。少女がモンスターなのか。あるいは、ただ映り込む私たちこそがモンスターなのか。

Artist:◯ hiromi maru hiromi
現在は「Black Figure」シリーズを中心に、黒を基調に人の内面や社会の視線をテーマとした作品を制作している。人物のモチーフは、作家自身のアトピー性皮膚炎の経験や、外見へ向けられる視線の痛みとして、または不特定の誰かを象徴するとき、「黒い影・形」として表現する。人は外見ではなく内面で理解し合える世界をどう築けるのかを問いかける。近年の展示に「Love Joyful #2」(Gallery TAG, ロサンゼルス, 2024)、SOMSOC ART SHOW 24S/S(SOMSOC GALLERY, 2025)、「仮面の告白」(THE GALLERY HARAJUKU, 2025)など。受賞歴に3331 ART FAIR 2021 オーディエンス・プライズ賞など。
Web:https://www.maruhiromi.com/
Instagram:https://www.instagram.com/maruhiromi_/