
Title:何
Material:木製パネル、墨、ジェッソ
Size:H727 × W530 × D23.5 mm
本作は「何」という文字を書きました。
映画などで怪獣が現れるとき、大体「何だあれは」という言葉が発せられます。
その言葉が導くのは未知の存在への好奇心、理解できないものへの恐れ、そして恐れから攻撃性を生むこともあります。
互いを理解しようとしないまま、自分を守るために攻撃する。その心こそが、モンスターなのではないでしょうか。
そのモンスターは、私の心にも、誰の心にもひそんでいると感じます。
「何」という問いは、不安や期待を呼び起こすと同時に心のどこかにいるかもしれないモンスターを映し出します。その曖昧で複雑な感情を表現したいと思いました。

Artist:小山 恵莉 Eri KOYAMA
6歳より祥洲氏に師事。
2015年、グループ展への参加を機に、本格的に作家活動を開始。
2016年に初個展を開催。以降多数のグループ展に参加する等、展覧会での作品発表を中心に活動をしている。
伝統的な書道を学ぶ中で墨を使った表現の可能性を模索している。