
Title:風
Material:ダンボール、油性ボールペン
Size:H680 × W790 mm × 2
震災の象徴として津波に流されたダンボールと避難所で生きたダンボールに着目し、ダンボールに染み付いた震災の記憶をドローイングにより無意識なココロのカタチとして呼び起こす。
ダンボールドローイング第12話「風」
地震直後の空は早送りするように曇って雪が降り、再び青く変化した。良いことも悪いことも私たちに運んでくる風はモンスターなのかもしれない。 終わりのない無限ループするこの世界はただ静かに破壊と再生を繰り返す。震災から14年が過ぎ、ようやく心に爽やかな風が吹く。

Artist:su_nosuke
2010年より「無意味な線の集合体」をコンセプトに独学でペンドローイングを始める。モノやコトの境界線/動の線に魅せられ、無意識な線が創り出す抽象・具象画の中から潜在意識とそれを取り巻くモノのカタチを読み解く。
2019年より「東日本大震災を忘れないために私にできる復興支援」としてアートを通して「震災の記憶を未来に繋ぐ」活動を行う。2025年2月、自身が被災した地で個展「旅路の果てに…」 (塩竈市杉村惇美術館)の開催も果たす。
近年は感情の線描を軸とし、立体制作も行いながら自由な技法や作風で表現活動を行う。
Web:https://su-nosukedrawing.jimdosite.com/
Instagram:https://www.instagram.com/su_nosuke_