鵤木 幹雄

Title:咆哮
Material:カラーマーカー(Copic)、水性ペン、中性紙
Size:H297 × W210 mm

希死念慮を抱いて9年になります。死のうと思う時、自分は「“死にたい”という言葉が何かに押し出されて現れた」ように感じます。その何かは、色々な感情が泥のように混ざり合って形成され、重みと不快感、時にじんわりとした痛みを伴います。
人は未知のものに恐怖を覚えます。そこで、私の中に生まれた何かに、大好きな怪獣の体を与えました。血反吐が溜まるほど鳴き叫ぶ何かと浮かぶ希死念慮。その底から這い上がり、高らかに咆哮する赤い獣は、下からの鳴き声を上塗りし、己の一部として支配する私の化身です。死のうと思い立って早9年。気持ちは簡単には変わりませんが、怪獣として飼い慣らし、上手く付き合っていきたいと思います。

鵤木 幹雄

Artist:鵤木 幹雄 Ikarugi Mikio

特撮番組を観て、「怪人になりたい!」と思い立ち、それ以来オリジナルの怪人やヒーロー、彼らが活躍する世界を考え、創作活動を続けております。

「自分の理想の肉体」をモットーに、新たな怪人・怪物を生み出し続けます。

Instagram: https://www.instagram.com/ikaruganosato777