
Title:人工知能は宮廷画家の夢をみるか?
Material:アクリル、キャンバス
Size:H910 × W727 mm
本作は、一見すると油彩画として受け取られがちだが、「生成AI画像をキャンバス出力し、透明ジェルで筆致の凹凸を加えた構成」である。複製としての印刷に最小限の物質的介入(筆触)を重ねるだけで、知覚は容易に「本物らしさ」へ傾く。本作はその可変性を用いて、AI/人間、オリジナル/複製、物質/情報の境界を横断し、鑑賞者の検証回路を作動させる。「本物」とは何か、そして「見る」とは何を含む行為なのか――視覚体験の前提を再考させる試みである。

Artist:羽太 広海 Hiromi Habuto
九州産業大学大学院芸術研究科 准教授
日本図学会理事
1998年 キリン・コンテンポラリーアワード98 奨励賞
2013年 神戸ビエンナーレ2013 アートインコンテナ国際展 奨励賞
2018年 BIWAKOビエンナーレ2014 「泡沫-UTAKATA」 出展
2018年 BIWAKOビエンナーレ2018 「まなざし〜BEYOND」 出展
2023年 アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA AIアートアワード AIAA賞
2025年 International Photography Awards(IPA)2025 Honorable Mention