岩田 明

花骸-記憶の復刻-
樹脂粘土、アクリル、スチールワイヤー、木材

小野小町はかつて美と才を謳われ、
深草小将に百夜通いをさせる驕慢さもあった。
その小町が老婆となって落ちぶれさまよい、
疲れ果てて尊い卒塔婆に腰掛けてしまう。
それでも「我も賤しき埋木なれども 心の花のまだ有れば」と矜持を見せる。
美しさを人々に称賛され愛された花は散る。
青青と繁り生気を誇った草木は朽ちて腐る。
やがて土に還り、また新たな生命をはぐくむ
「草木国土悉皆成仏」草木にも仏性は宿るのだ。
花の骸は悲しくていまだ美しい。
それはかつての記憶と未来への仕度を内包するからなのだ。

岩田 明 Akira Iwata
2015/Monster Exhibition 2015出展(東京・渋谷ヒカリエ8)
大韓産業美術家協会創立70周年記念 国際デザイン工芸展 招待出品(韓国ソウル)。
「第57回秋田県美術展覧会・デザイン部門」審査員。
個展「IWATAの仕事展」(名古屋・ギャラリー彩)
2016/Monster Exhibition 2016出展。(東京・渋谷ヒカリエ8/)
飛騨市「種倉プロジェクト2016」(愛知県立芸術大学・神田研究室)出展。
2017/Monster Exhibition 2017 出展。(東京・渋谷ヒカリエ8/)
第102回二科展「会員賞」受賞。 
JAGDA「しるし展」出展。(名古屋城本丸御殿)
飛騨市「種倉プロジェクト2017」(愛知県立芸術大学・神田研究室)出展。
2018/Monster Exhibition 2018 出展。(東京・渋谷ヒカリエ8/)
アジアグラフイックデザイン展2018 出品 (佐賀)
2019/Monster Exhibition in Berlin 2019 展出展(ドイツ・ベルリン)
現在、二科会会員(デザイン部・審査員)、一般社団法人二科会デザイン部常務理事、中部地区事務局長。公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会会員(JAGDA)、NPO法人日本タイポグラフィ協会会員(JTA)、
教育・地域関連の活動として、名古屋スクール・オブ・ビジネス講師、朝日カルチャーセンター講師。

facebook.com/growiwata