Kagaminosei

Tokimeki MONSTERS

Title:Tokimeki MONSTERS

Material:石粉粘土、アクリル、UVレジン、エナメル、 チュールレース、ヴィンテージビーズ、他

本来、芸術・エンターティンメントの分野は、政治や世界情勢から切り離して存在しているべきだと思っています。しかし、歴史の中でパフォーマーたちは、それらから多大な影響を受け、衰退したり、大きな損失に繋がったりしてきました。
一方で皮肉なことに、影響を受けたことで進化、発展してきた、とも言えると思います。

現在でも、コロナ禍で様々な舞台作品が度々公演中止になったり、劇場までの足が遠のくようになる中、ライヴ配信(舞台中継)が浸透することで、誰でも自宅で手軽に観劇できるようになりました。

戦争の影響でロシアのバレエ団から移籍しなければならなくなったダンサーたちがいました。ロシアはバレエの花形で、ダンサーになるには国家資格が必要です。長年バレエダンサーの社会的地位が高く、伝統芸能として大切にされ、日本をはじめ世界のバレエ界からは常に憧れの対象でした。しかし今は他国のカンパニーに有名ダンサーや芸術監督が移籍したことで、ロシア以外の様々な国のバレエ団にも注目が集まっています。

このように芸術・エンターティンメントの分野は、世界情勢の影響を受けざるを得ない環境で、パフォーマーたちは人々がより豊かに生きるために戦ってきました。
私はそんな彼らの勇姿こそが力強く、エネルギーにみなぎっていて、
私たちに『ときめき』をくれる

“Tokimeki MONSTERs”  であると思っています。

この作品はそんなパフォーマーたちの姿を象徴した
キャラクターを作りました。

Artist:Kagaminosei

2016年3月 女子美術大学 芸術学部デザイン・工芸学科 ヴィジュアルデザイン専攻卒業。卒業後は、一般企業に就職し、グラフィックデザイナーとして働く傍ら、美大時代に描いていた動物のバレリーナの絵画を元に立体造形を始める。在職中4年にわたり制作を続ける。
2020年12月 前職を退職。本格的に作家活動を開始する。
2022年 3月  AJCクリエイターズコンテスト 人形部門 佳作 受賞

作品を作る上で大切にしていることは『ときめき』を生み出すこと。
日常の中で美しいもの、かわいいもの、かっこいいもの、綺麗なもの、
精巧に作られたものなど、人によって『ときめき』を感じるもの、こと、タイミングは
異なりますが、目にした時に感じるとても強い感情は、人が豊かに生きるためには
重要なエネルギーになると考えています。
私自身は幼い頃から様々な舞台芸術(バレエ、ミュージカル、演劇、音楽等)に触れる機会に恵まれ、
上質な芸術作品を観た時に感じた強い『ときめき』が、今も作品作りや、困難なことに直面した時の原動力となっています。
見た人の『ときめき』の感情を引き出すことが、私が常に持っている作品作りの目標です。
現在、主に立体作品を表現の手段として、首都圏を中心に個展やイベント出展で活動しています。
今後は関西や他の地域、海外での出展も視野に入れ、
より多くの方に『ときめき』を届けていくことが目標です。

web:https://www.instagram.com/kagaminosei/

twitter:https://twitter.com/hatachibule