映像×音楽ユニット ジャン・エ・ジャンヌ

Invisible Monster 2020

Invisible Monster 2020

映像、音楽

2020年、新型コロナウイルス感染が世界を覆い尽くす未曽有の事態の中、人類はこれまで経験したことのない苦難と闘いを強いられ、全世界の犠牲者はついに73万人を超えた。 

何よりもウイルスという「見えざる敵」との闘いは人々を不安と混乱の渦へと巻き込み、「コロナ」という名の大量殺人鬼への恐怖にさいなまれていく。しかしながら、学者によれば、元来人類を含む生物は見えざるウイルスとの共存によってこそ進化し生きながらえてきたとさえ言う。

真っ黒いやわらかな肌をもつ生き物のような「5次元キーボード」や空中を叩いて音を奏でる「AR(拡張現実)楽器」など最先端テクノロジーが生み出した複数の未来型電子楽器を両手両足、全身で奏でる世界でも類を見ない日本人演奏家もまた「コロナ」に活動の舞台を奪われスタジオに籠りこれら最新鋭の楽器たちとひたすら向き合う日々を過ごしていた。

そんなある日、男はいつも見慣れた川べりの風景の中で突然「見えざるKaiju(Invisible Monster)」の気配に襲われ、<音楽>という武器を手に闘いが始まる。敵の姿が見えない分だけ恐怖は増幅し、奏でる音楽は呪文のように高鳴り、ついには見えないはずの「Kaiju」の姿が幻影のごとく宙に浮かび上がる。それはジュラ紀に実在した恐竜をも食い潰す食物連鎖の頂点にいた巨大ワ二「ラザナ」の化身。人類が引き起こしてきたこの惑星の激変による大地震のため2億年の眠りから覚め現代に蘇った。激しい闘いの末、男が呪術師さながらに奏でる音楽に手なづけられたかのような「Kaiju」は紅い涙を流しやがて消え去っていく。気がつくといつもと変わらぬ静寂と正気の美しい風景の中に男は佇んでいた。

当作品は、ひとりの音楽家がこの夏実際に幻想体験した「見えざるKaiju」との4分54秒の闘いのドキュメンタリー。「コロナ」の一日も早い終息への祈りを込め、演奏家の生身を素材とした2020年のメッセージ作品として残そうと制作した。

Jean et Jeanne

映像×音楽ユニット ジャン・エ・ジャンヌ Jean et Jeanne

Jean et Jeanne (ジャン・エ・ジャンヌ)は、映像クリエイターZENCHIと、5次元キーボード&最先端電子楽器パフォーマー薮井佑介で結成した映像×音楽ユニット。
2017年より、世界でも類を見ない薮井佑介の世界初5次元キーボードやAR[拡張現実]楽器をはじめとする最先端電子楽器による次世代音楽パフォーマンスに映像や光を交錯させたステージ、さらには伝統芸能継承者や科学技術者など異ジャンルの表現者たちとのコラボレーション・イベントを企画開催。
また、世界じゅうの音楽に<和>の音色とリズムを融合させた薮井佑介独自の「和魂ミュージック」を核に日本文化や日本人の魂を感じさせる音楽パフォーマンスを映像と共に国内外に発信している。

<ZENCHI>
映像クリエイター

<薮井佑介>
5次元キーボード&最先端電子楽器パフォーマー・作曲家

2016年公開の音楽映画「ラ・ラ・ランド」の主人公が演奏し世界中を驚かせた世界初5次元キーボードや宙を叩いて音を奏でるAR[拡張現実]楽器、音楽ガジェット、エレクトーンなど複数の最先端電子楽器を両手両足、膝、全身で弾きこなし、繊細なピアノ・ソロから壮大なオーケストラ・サウンドまでたったひとりで奏でる演奏スタイルは世界でも類がなく、その全身全霊のパフォーマンスは圧巻。
また、世界の音楽に<和>の音色とリズムを融合させた独自の<和魂ミュージック>を創造。コンサートホールはもちろん、歴史的建造物や美術館、日本の美しい風景を舞台に、次世代電子楽器が醸す独特の音色でそのロケーションやオーディエンスを包み込む「環境音楽」にも積極的に取り組んでいる。

国内外での賞歴
・サウンド・クリエイター・オブ・ザ・イヤー2020 グランプリ 
・Lee Ritenour’s Six String Theory Competition 2018 ピアノ部門 世界6位タイ 
・YAMAHAエレクトーンコンクール2004 全日本グランプリ

YouTube : https://www.youtube.com/c/YusukeYabui
facebook:https://www.facebook.com/yusuke.yabui.official/
Web:https://www.yusuke-yabui.com/