うごめく
キャンバス、流木、水苔、鉛筆、板
大きな木や山々を見る時、何かを感じる。
怖い気もするし、懐かしいような気もする。
私たちとは比べ物にならないくらい
長い長い時間をゆっくりとうごめいている。
こちらを静かに見つめて生きているカレらを描きました。
私たちは多分抗えない。
与えてもくれるけど奪われるから。
でも暖かくて怖くて、日常で。
一緒に生きて生きたい、そばにいたいと
強く求めてしまう存在です。
橋本 永美 Eimi Hashimoto
植物のことや日常の中にある現状を表現しています。
日々生きていく中で目に見えないことの存在の方が多く感じます。
それは目に見えないだけで実在し、ただずっと前からそこにあったこと。
大きくなるにつれてそれらは見ないようになる。
幼少期に恐ろしかったことが今ではなんてことなかったり、
季節の移り変わりに起こる気温の変化や季節ごとの香り、
そういった当たり前を愛おしく思い時に恐ろしく感じます。
植物は私自身日常的に観察したり育てたりすることが好きで
日々彼らには与えてもらってばかりだなあと感じます。
短命なものから長く生きるものまでいて、時々植物って思えないほど
私たち同様意思のある生き物に見えることも。
昔から目に見えない、うまく言葉にできない世界を強く意識してて、
今でもどこか懐かしく、不思議な感覚を元に私の生きている日々の中で暖かくて、不可思議な世界を描いていきます。
【絵本作家 / Plants植物雑貨屋】
1992年千葉県松戸市生まれ
2014年二科展デザイン部入選
2015年二科展デザイン部入選
2013年東京デザイン専門学校イラストレーション科に卒業
2016年第19回我孫子野外美術展出展
2017年三軒茶屋Space orbitにて個展 [チイサキケハイ]
2019年アトリエサーカスコンペ受賞
地元都内を中心に活動。
2019年から、自身の作品で描いた植物の生き物たちを元に陶器のプランターを
製作、独自のブランド”Plants植物雑貨屋”として販売、展示、イベント出店を行なっています。
2020年、日常の中にある曖昧な事柄を形にする手段として絵を描き、自身の通販ショップをオープンし、原画や自身の絵本「ナントカのいっしょう」を販売中。