三重変相
紙粘土、ドライフラワー、石、顔料
昔の中国では、「相由心生」ということわざがあって、 「人間の気分は顔にあらわれる」という意味である。 この作品は3つの変相を通して、人生の違う境界を表している。 すべての変相は心の巣から生まれているものである。 一重は「喜相」で、小さな幸せを感じ取り、世の中のものごと を楽しむという境界である。 二重は「驚相」で、世間の無限に驚いて、より高い領域を追求し ようとするという境界である。 三重は「悲相」で、大欲をすてて、万物を爱し、万物を哀れむと いう境界である。 一人一相、万人万相。 人間の森羅万象を揃えた「三重変相」から「モンスター」が生ま れていた。
享耳 Xiang Er
神戸大学工学研究科建築専攻
遠藤秀平研究室M1年生
https://www.instagram.com/guo.ong