李 燦辰

Title:Consciousness Melting Pot

Material:水彩、染料、パステル、鉛筆、 キャラコ
(watercolor 、pigments 、pastel 、pencil 、muslin)

時々、頭の中に抑えきれない潜在意識のイメージが浮かぶことがあり、それらのイメージが作品と互いに影響し合っていることに気がつきました。そのため、私は常に目に見える背後のはかなく幽かな精神世界や、錬金術から現代アート中の潜在意識世界を研究しています。今回の作品は、これまで行ってきた研究を踏まえて、本展のテーマに合わせて制作したものです。潜在意識から生まれたファンタジックな生き物で構成することで意識の投射を再現しました。
 描いている間に浮かぶ無意識のイメージは確定したものではなくて、絶えず変化して、自己意識と無意識の間に遊離しています。キャンバスの上に現れるさまざまな意識のイメージが互いに作用して、これから描こうとしているものを影響させるのです。 そこで、意識と潜在意識の間にあるこの状態を実現するために、さまざまな複合素材を使用しています。

 Sometimes I have uncontrollable subconscious images in my head, and I find that these images interact with my work. For this reason, I am constantly researching the fragile and ethereal spiritual world behind the visible, as well as the subconscious world from old alchemy to contemporary art. The works in this exhibition were created based on the research I have done and in accordance with the theme of this exhibition. I reproduced the projection of consciousness by composing it with fantastic creatures born from the subconscious.
The unconscious images that come to mind while painting are not definite, but constantly changing, playing between self-consciousness and unconsciousness. The various conscious images that appear on the canvas interact with each other to influence what I will to paint. Therefore, I use a variety of composite materials to achieve this state between the conscious and subconscious.

李 燦辰

Artist:李 燦辰 CANCHEN LI

今の世界は、テクノロジーの力で人間の体が永遠に存在できると信じる技術楽観主義と、機械や人工知能に完全に取って代わられることへの恐怖さ、その二極が見られるようです。コロナの横行は、この混乱 と不安に大きな影響を与えてしまいました。  私は、目に見える背後の精神世界と、自分自身の潜在意識に興味があって、錬金術やシュールレアリスムなど神秘的なものを研究して、作品を制作してきました。この時代、テクノクラシーの理性と神秘主義の非理性は、互いに否定し合う考え方ではなくて、表裏の関係になるべきだと思っています。

2021 多摩美術大学油絵修士  在学中

展覧会

2021 チャリティビエンナーレ 小品展
2021 長亭GALLERY展
2021 TURNERAWARD2021 
2022 『水と油展』グループ展
2022 個展「Modern fossil」
2022 東京五美交流展

受賞

2021 長亭GALLERY 入賞
2021 TURNERAWARD2021 未来賞

web:licanchen.com

Instagram:https://www.instagram.com/canchen.l/

twitter:https://twitter.com/canchen_l