江波戸 冽

Monster Island

木、針金、粘土、布、ひも、毛糸、綿、アクリル 等

私の作品にコンセプトがあるとは思えません。下絵も描きません。何も考えず、無意識の本能と情熱(一部悔恨と反抗心を含む)に突き動かされて手を動かし、加えたり削ったり壊したりしながら作ります。完成したと思った作品を再び全面的に壊すことは珍しくありません。この無駄と思われる時間的な経過のすべてが完成作品の一部です。
イメージが明確になってくるのは相当後です。その頃になってタイトルが浮かんだり、どういう世界なんだろうと考えます。
奇怪な人間や動物植物の集合体が多いように思います。
ですから自分を格好良く見せようと、コンセプトは?と聞かれたら「あらゆる宇宙の中の生物や無生物を含めたビッグバン以降の物質の宇宙共生です」と大袈裟なことを言いますが、単に人間や動植物が好きなだけです。

江波戸 冽 Kiyoshi Ebato

1947 年 千葉県千葉市生
20 才の時、不治の眼病を宣告され引きこもりになった。失明の恐怖に怯えながら自己流で絵を描き始めたら救われる気がした。この間魔物が頭に取り憑いて離れなくなった。
1973年、7年かけてやっと東京大学 経済学部を卒業。売れない自己中作品を作る性癖から抜け出せないことを自覚し、卒業後 約 40 年間、地方公務員をしながら、銅版画、リト グラフ、ドローイング、立体など様々なジャンルを我流で制作。定期的に作品を発表する場として個展を開催し続けている。 最近は公募展(アカデミックなものを除く)に積極的に応募している。

個展・グループ展での活動:1982 年シロタ画廊で初個展、その後 空想ガレリア、ギャラリー環、Galarie OKO( ベルリン ) などで個展 /2007 年 国際アートメッセ「リステケルン」及び「ベルリーナリステ 」(ドイツ)に銅版画出品 /2010 年-12visual point-「明日への視 点」( 金沢 21 世紀美術館 ) に参加 ドローイング出品/2004~2019 年 ギャラリー「巷 房」にて 1、2 年毎に 12 回の個展を開催

受賞歴:2016~2017 年 ポコラート展 vol.6 vol.7 入選 /2018 年 ポコラート展 vol.8 にて「中村政人賞」受賞 /2018 年 第 1 回アート ビエンナーレ「英展」入選

https://www.instagram.com/ebato_kiyoshi/