南城 拓哉

夢と希望の怪獣

Title:夢と希望の怪獣
Material:板、アクリル、コラージュ
Size:H726 × W515 × D23 mm

怪獣というと多くは、ヒーロー物の敵役として登場します。圧倒的なパワーで人々を傷つけ街を壊す巨大な姿に、恐ろしさや絶望感を抱かせます。
一方で、怪獣が登場したり、巨大化した時にはこれからかっこいいヒーローやロボが登場する!やっつけてくれる!とワクワクや期待を抱いたものでした。
子供心に怪獣(悪)=ヒーロー(善)という構図が出来上がり、悪いことが起きれば必ず良いことが起きるものだと何となく思いました。
ですが現実には破壊を行なうような怪獣は現れていません。代わりに人が宇宙に行く程科学が進歩しているにも関わらず、怪獣のように恐ろしい疫病や戦争、自然災害が起こり、また人々の生活では格差が広がり先の見通せない閉塞感のある社会となっています。悪いことがあれば必ず良いことが無い現代社会ですが、むしろそれら怪獣の登場は困難を乗り越える夢や希望に感じられます。
だって必ずヒーローに倒されるのだから。

南城 拓哉

Artist:南城 拓哉 Takuya Nanjo

カルチャークラブや各種ワークショップ、デッサン会等様々なアートイベントに参加し、自分の世界を広げ創作を続ける。
自身の作品は、原始と未来をモチーフに、『人間の可能性』をテーマに制作している。

【近年の活動歴】
2019年 個展「MUCHU 夢中」
2020年 グループ展「宛先のない作用♯0」
2022年 個展「夢の跡のうたげ」
2024年 creek第5期卒展
2024年 個展「EVOLUTION 」
他 グループ展多数

Instagram : https://www.instagram.com/takuyananjo_painter