mukumi.

『P.E.N.』(ぴえん)

Title:『P.E.N.』(ぴえん)
Material:樹脂粘土、ラメ、ラインストーン、デコパーツ、ニス、丸カン、ワイヤー、 アクリル
Size:H110 × W115 × D90 mm (棺部分 H35 × W110 × D90mm)

私が人生で一番殺してきた生き物は、「蚊」です。
手を叩けば簡単に潰れる命。
去年の夏の日に、蚊をたくさんやっつけたことに罪悪感を感じ、供養塔を作ろうと考えていました。
それを機に蚊について調べると、オスの蚊は主に花の蜜を吸い、メスの蚊が我が子のために命がけで吸血していることを知りました。
その「生命力」への驚きから、蚊自体がモチーフとなりました。

そして、「生命力」や「元気」の象徴としての「ギャル」。
堂々とした彼女たちの生きる姿勢「ハピネスマインド」は、見た目やイメージで誤解されてきましたが、現代が作り出した疲労困憊な人間たちからすると、今の時代にこそ必要とされるマインドだと感じています。

元カリスマ蚊ギャルの妊婦ゾンビ、カトリーナ。
彼女は蚊取り線香で命を落としてしまいました。
その悔やまれる想いが強く、ゾンビとして復活を遂げます。
「R.I.P.(安らかに眠る)なんか、してらんねーし!」

彼女が伝えたかった「ぴえん」は、
あの痒み、そして病気を媒介してしまうことへの謝罪。
ーそういう生き物に設計されてしまったのが、悲しいね。
そして我が子を育てたかった一心であったこと。

もうひとつの「ぴえん」は、人間の私から。
簡単にたくさんの蚊の仲間を殺してしまったことへの謝罪。
体の大きさが小さければ小さいほど、軽く思えてしまう命。
同じ大きさだとしても、大きかったとしても。
人間はもはや「他」なら、軽んじてしまっているのではないでしょうか。
その潜在意識に対して「恐怖」や「モンスター」を感じます。

人間の世界は、純粋に「生きるコト」を忘れてしまった様だよ。

ーそんな生き物に進化してしまったのが、悲しいね。

mukumi.

Artist:mukumi.

一生懸命「キミ」を生きる「へんてこ」たちこそ、1000% ちゃーみんぐ!

こんにちは!
「へんてこちゃーみんぐ」クリエイターのmukumi.です。
自分なりの「気づき」を、ユルめでポップなキャラクターで表現しています。
ひとつでも多くのヒタイの「シワ」が、かわいい「えくぼ」に 変わりますように。

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