Title:ピエロの食卓
Material:木、粘土、布、針金、アクリル
Size:H900 × W605 × D80 mm
作品を制作する時にコンセプトを考えたことはありません。自動筆記のように手足のアクションで本能的に絵の具を塗りたくって行きます。キャンバスを回転させながら描き、次第に作品世界を明確にして行きます。従ってどんな絵になるかは自分でも最後まで分かりません。
いつも下絵も描かず何のイメージもないところから作業していくので、完成できないのではないかと恐れています。
完成したと思っていても時間を置いて見るとつまらな作品だと分かり全面的に壊すことはほぼあらゆる作品に共通しています。そんな時は落胆しますが、この作業がない限り先に進めないように思います。
このような無意識の作業にコンセプトがあるとは思えないのですが、その作業や刻々変化するイメージの変遷の中に人生の経験から得た絶望や喜び、政治や時代状況に対す考え方や怒り、美術に対する好みや批評などが複雑に絡み合って表現を具現化しているのだと思います。
ですから「モンスター」は自己の投影以外の何物でもありません。
Artist:江波戸 冽 Kiyoshi Ebato
美術には全く無縁な環境でしたが、20歳の頃に突然鉛筆で絵を描き始めました。心が救われた気になり描くことに夢中になりました。その後銅版画、リトグラフ、油絵、立体と我流で制作を続けました。
1982年シロタ画廊で銅版画とリトグラフの初個展。その後ギャラリーオカベ、空想ガレリア、ギャラリー環で個展。2005年からは2023年までギャラリー巷房で1〜2年おきに14回の個展を開催。
2007年Galerie Oko(ベルリン)にて銅版画の個展。ドイツの美術評論家に高い評価を得ました。
オランダの画廊が購入した作品と美術評論家の文章が以下のURLで見られます。(http://www.josartwieringen.nl)。同年国際アートメッセ「ベルリーナ・リステ」及び「リステ・ケルン」(ドイツ)に出品。
2010年金沢21世紀美術館にて巷房主催のグループ展「12Visual points 展」に参加。
2018年ポコラート展vol8にて中村正人賞受賞(https://pocorart.3331.jp/news/monthly/201808.html)同vol6及びvol7で入選。
第18回世界絵画大賞展協賛社賞受賞。(https://www.sekaido.co.jp/taishoten/18th/jyusho/)
第19回、20回は入選。2018第1回、22年第3回田川ビエンナーレ「英展」入選。
その他グループ展多数。
Instagram : http://www.instagram.com/ebato_kiyoshi