Title:Mountain
Material:ソフトビニール人形、ポリスチレンフォーム、アクリルメディウム
今年、ロシアのウクライナ侵攻が始まり世界の情勢は変化しました。
僕が生まれてから湾岸戦争や9.11,等の様々な事がありましたが、自分に対して直接的に関わってこなかった事で、情報として知ってはいるものの、どこかの遠い世界での出来事に感じていました。
しかし社会に関わる事が増えた今、戦争が生活や周りがこんなにも影響するのだという事を思い知りました。インフラの問題や他国の武力の脅威、領土問題などがリアルに感じたのです。
今なぜウクライナに侵攻したか?歴史的な領土問題があるからか?NATOに加入しようとしたからか?
僕には専門外なので歴史や政治的なことはわかりません。
しかし戦いというものに対してならば戦争を経験していない僕にも言えることがあります。
それは勝者は英雄として持て囃されるが、その足元には多くの敗者や犠牲者の上に築かれているという事です。
勝利者の経歴が華やかであればあるほど積み重なる敗者・犠牲者の山。
戦うことは悪で、してはいけないのかという事ではなく、戦い結果として足元には敗者や犠牲者が生まれるという事実を作品という形として伝えたかったのです。
Artist:小松 良明 Yoshiaki Komatsu
プロダクトが持つ造形やブランド・歴史、コンテンツに着目、異なるプロダクトを結合し、思考を組み込み、再構築している。 見たこともない景色を他者と共有するために、体現している。