湿った夢跡
キャンパス、アクリル、水彩色鉛筆、メディウム、ブリーフパンツ
子供の頃に見た怖い夢やホラー映画、そこから生まれる空想のお化けや風景…。
これらのモチーフは幼少期の僕にとって大きなトラウマであり、夜になると怖くてトイレに行けないことが多かった。
そして目が覚めると昨夜の夢の跡が湿り気と共にパンツに残っていた。
子供にとって「おねしょ」は恐怖や不安によって生み出されるモンスターだと僕は思う。
僕にとって「おねしょ」は絵を描くことと似ている。
怖い夢がインスピレーションでありモチーフであるならば、パンツはキャンバスであり、おしっこは絵の具となって描かれる。
おねしょという行為は唯一夢の跡を残せる手段であり、僕にとっては怖い夢を再び思い出すツールでもあった。
川平 遼佑
1990年生
名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科メディアコミュニケーションデザインコース卒業
賞歴
2016 第22回おひさま大賞 佳作
2014 三芸大学生選抜 H/ASCA展 優秀賞
2014 名古屋芸術大学卒業制作展 優秀賞
2012 TURNER AWARD 2012 未来賞
個展:
2016 「Midnight Boy」 NANATASU GALLERY(東京)
主なグループ展:
2017
「名古屋市立工芸高等学校創立100周年記念展覧会」市民ギャラリー矢田(愛知)
「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017」ホテルオークラ福岡(福岡)
「MONSTER Exhibition2017」渋谷ヒカリエ8/COURT(東京)
2015
「CRASH THE WINDOW」 アートラボあいち大津橋(愛知)
「UNKNOWN ASIA」 大阪市中央公会堂(大阪)
「SICF16」 スパイラルホール(東京)
2014
「三芸大学生選抜H/ASCA展」 名古屋ダイテックサカエビル展示場(愛知)
「文化庁メディア芸術祭愛知展」 愛・地球博記念公園(愛知)
2013
「TURNER AWARD 2012受賞作品展」(東京・大阪・宮城・北海道・愛知)
「恐竜ぱんつ」 ギャラリー T.A.G.IZUTO(愛知)
Web https://kawahiraryosuke.jimdo.com/