土井 直也


Lighting Monster
シーチング、ダンボール、顔料、ステープル、綿糸

 人はモノを見たとき、瞬時にそれが何なのか明らかにしようとし、モノには本質があると考える。しかし、モノは多くの人間の” 認識” という名のレイヤーによって形作られており、今見えているのは、その一番外側のレイヤーであると言える。
それを剥いでいった時、実はその中心(本質)には何もない。
 人にとってモノがクリアになるということは同時に、モノがより曖昧になるということでもある。本質があるとすれば、このパラドックスの事なのかもしれない。
 目に見える全ては相対的で、一時的な空のパッケージなのである。


土井 直也
1984 年 北海道生まれ。
桑沢デザイン研究所卒業後、アパレル勤務。
University for the creative arts MA textiles 修了
身体やモノのパッケージを造形し、パターンカッティングの可能性を模索中。
モノの見方はクリアになればなるほど、相対的には曖昧になるというパラドックスへの気づきから、空のパッケージ、殻を制作している。

個展
・Transition展 (2017) GALLERYGALLERY 京都
グループ展
・概念/衣服LABO展 (2018) Gallery 5610 東京
・飛び出すテキスタイル展 (2016) CYCU渋谷 東京/ 透明公園 台北
・Makers at Menier Gallery (2016) Menier Gallery ロンドン 他

Web http://naoya-doi.com/