cast-off skin
(アクリル、キャンバス)
生きているわけでも死んでいるわけでもなく脱皮した抜け殻は奇妙な存在感を放ちます。
ひとも脱皮をしてそこかしこに痕跡を残します。
手帳やノートは使いこまれ文字や落書きで埋められ、洋服なら脱ぎ捨てられた形で所有者の個性を表します。脱皮殻は持ち主の分身であるがごとく動作が起きたその瞬間を想起させます。
私が描くのはひとの気配が染み込んだモンスターです。
吉田 絢乃 Ayano Yoshida
多摩美術大学大学院修了
2013 個展「吉田絢乃 展」ゆう画廊(東京)
2016 個展「吉田絢乃 展 -ダイアローグ-」藍画廊(東京)