オリジナルで作成している「Very Berry Strawberry」
という映像作品の一場面を立体出力で表現しています。
プティちゃんという絶世の美女と、
それに従うミーウィというモンスター、
対峙するのは妖怪変化となった弁慶です。
この映像作品の中でも神の生き物とされている
モンスターのミーウィを中心に映像の一場面を表現しています。
制作工程としては、
パソコン上でキャラクターの3Dデータを作成し、
3Dプリンタで出力。
浮世絵を立体にしたような古い和紙の質感を出したかったので、
江戸時代の本を手に入れ、
その余白の部分の紙を千切って作品表面に貼り付けていき、
模様などを墨で書いていき完成させました。
弁慶との対峙という場面なので、土台の岩部分に貼り付けている紙は
弁慶と牛若丸が戦う五条橋での戦いを書いた本が貼り付けてあります。
和紙を貼り付けるという古くからある手法に、
3Dプリンタという現代の手法を合わせて、
デジタルとアナログが入り混じるような新しくて古いものを
表現したくて、この手法を取りました。
過去と未来の両方を感じて貰えればと思います。
長内 就介(Integral Vision Graphics)
宇多田ヒカルの”traveling”や”sakuraドロップス”のPVなど、
数々のプロジェクトでリーダー及びCGディレクターを務める。
宇多田ヒカルの”traveling”や”sakuraドロップス”のPVなど、
数々のプロジェクトでリーダー及びCGディレクターを務める。
その他代表作として
映画「GOEMON」、「20世紀少年」
Jリーグ「多摩川クラシコ」の映像ディレクション
FC東京、川崎フロンターレのチームキャラクターデザイン。
近年は3Dプリントを使った立体作品も発表。
2014年 TOKYO DESIGNERS WEEK 出展