櫻胃 園子


鼻血の夢
紙、鉛筆

私は自分の中で生まれた感情、バイオレンス、情緒などと向き合い、なぜそう思ったのか、なぜ私の中からそれが出てきたのかを表現をする行為や過程を通して考えることを大切にしています。
この作品は「私にとって鼻血とはなにか?」を考えるために描いた図です。
記憶や潜在意識を以って描き進められ広がって行くこの図は、思考の地図と呼んでも良いかもしれません。
鼻血という思考の白地図を埋めていく。そうすると未知だった全体像が少しづつ見えてくる。
未知なものや自分、意識と向き合い考えてみることは、どんなものが現れようと、それを肯定する力になっていく気がしています。


櫻胃 園子
1993年宮城県仙台市生まれ。絵、写真、パフォーマンス、ZINE制作など。
近年の主な展覧会に「本を、つくってみた-アーティストブックの制作と展示-」(2017-2018東京・仙台)、「淵の探偵」(2017仙台,TURNAROUND)、「写真新世紀 東京展2016」(2016東京,東京都写真美術館)。パフォーマンスでは「ブリード地図作成行為過程」(2018東京,LOOP HOLE)、「融合的料理断面図作成行為過程」(2018仙台,TURNAROUND)を行う。

Web http://maegamiichan.tumblr.com