宮田 紗代子


湿り気のある土の匂い
(布、糸、綿、水彩)
風に揺れる植物、甲虫の這う音、視界を通り過ぎる蝶や鳥。自然の中に身をおいたとき,瞬間に感じる生命の気配。それは心地よいものもあり、ゆかいなものもあり、時には震えるほどの恐怖を感じる。その「気配」がやはり生物だとしたら。
ふと後ろを振り返ったとき、揺れる木々の下、木陰にうっそうと生える草花の中、ニヤリと笑って見え隠れするものに、人は人以外の生物に気づく。



宮田 紗代子 Sayoko Miyata
1983年生まれ 愛知県出身
東京芸術大学 美術学部 油絵専攻卒業

2006 21世紀台湾日本国際交流展 台湾
    欲求☆満タン展 下北沢
2007 個展 愛知県
2012 立川 オリオンパピルスにてぬいぐるみ販売
2013 西アフリカフェスティバル 木更津
2017 六本木aアートウィーク 六本木

はじめは,絵を描くことの息抜きとしてぬいぐるみをつくっていましたが、最近では平面で表現するよりも自由で気取らず制作できるぬいぐるみをつくることの方が増えました。ただひたすらに縫って変わってゆくその生き物に、私自身がほがらかです。