ATSU


Air
(キャンバス、アクリル、缶詰、空気)
 東日本大震災後、様々な復興支援活動をしてきましたが近年風化を強く感じてきました。「復興は終わった」という空気感にも関わらず、根強く残る風評被害、
原発再稼動、行き場のない瓦礫問題、原発いじめ問題。そんな混沌とした空気が日本に漂い始めました。これこそが私とモンスターとの出会いでした。

風化を止めるべく東北でガイガーカウンターを手に取り放射線を測りながら東北の空気を100%詰め込んだ缶詰(Tohoku缶)を制作、販売しています。
新聞や海外サイトでもTohoku缶は取り上げられ反響が大きくなりモンスターを閉じ込め風化させないことができると確信しました。

しかしメディアに取り上げられた時期を過ぎると日増しに復興が終わった空気が再び猛威を振ってきたのです。閉じ込めたと思っていたモンスターの威力は想像以上で、自分の無力さを改めて痛感しました。

今も様々な空気感に触れながら風化を止められないか、風評被害はどうするのか、そして未来につなげられないかと試行錯誤を続けていますがモンスター(空気)はとても強く私一人の力では太刀打ちできません。MONSTER EXHIBITIONを通し皆で東北を再考すること、それがモンスターへ対抗する一番の手段だと考えます。

モンスター(空気)を具現化した絵画作品も展示しています、多くの人にそれぞれのモンスターを感じていただけたら嬉しいです。


早稲田大学2年生(19歳)
建築を学びながら芸術家として活動しています。10歳の頃、抽象画を制作したところ非日常な世界に生きる変わり者扱いされてしまい以来芸術家と名乗ることで自己防衛をしたのが活動のきっかけです。

ATSU(アツ)という名で主に路上展示(屋外)とギャラリー個展(屋内)の2つを中心に活動をしています。街中をギャラリーに見立てた路上での展示は「ART CAFE ATSU」といい10歳からゲリラ的に開催しています。


【主な活動】
2010年 朝日新聞にて路上展示「ART CAFE ATSU」の記事掲載
2011年 初個展「13歳の世界展」を新宿にて開催
2012年 NHK「社会の扉」出演し1年間、小学校社会科教材となる
2012年 中野ブロードウェイ「Hidari Zingaro」にて展示
2013年 プレジデントファミリー2月号 巻頭カラー6ページ掲載
2013年 スカイツリー屋外にて「ART CAFE ATSU」開催
2014年 「Tohoku缶」販売開始
2014年 朝日新聞にて「Tohoku缶」の記事掲載
東日本大震災〜現在 復興支援(個展、合同展、ワークショップ等)

【主な受賞歴】
2008年 未来の科学の絵 優秀賞
2009年 村上隆氏がATSU作品「心境」を購入
2012年 GEISAI#16 ポイントランキング2位
2013年 インターリンクアート賞
2016年 東芝「未来のエレベーターコンテスト」特別賞

Web:http://ameblo.jp/atsu-art/